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2016年 01月 16日
今学期初めての小学校の読み聞かせに行ってきました。
学年は6年生。 6年生と言うと、みなさん選書に悩まれますが、 基本は自分が読みたい本、楽しめる本で良いと思います。 +(プラス)絵本の背景とか作者とかを一緒に話をするようにしています。 何故この本を選んだのかとか、 「読んでもらった」だけでなく、 その後自ら本を開くきっかけになるような 一言を付け加えるようにします。 今回は先輩から、ぜひ6年生に読んでほしいと言われた 小泉八雲(ラフカディオ ハーン)の「雪女」です。 実はこの話、寒い東北や信越地方のお話ではなく、 舞台は西多摩郡調布村(現青梅市) まさに自分達が住んでいる多摩地域のお話。 先ずはそこから話を進めていきました。 「今日は新年早々ですが、ちょっと怖い話を読みます。」 こども達:「えーっ?!」 「雪女です。」 こども達:「何だぁ~」ちょっと安心した様子。 「ところで、雪女の話って、舞台がどこだか知ってる?」 こども達:「新潟?、長野? 寒いところ~」 「そうだよね。そう思うでしょ。この話をまとめた小泉八雲がなんて言っているか読みますね。 あっ、小泉八雲と言う人は、ギリシャ人で名前はラフカディオ ハーン、日本に来て特に日本に古くから伝わる怪談等を集めて、世界に紹介した人です。後に日本人と結婚して、日本の名前を持っています。 では、紹介文を読みます。 【雪おんなと言う奇談は西多摩郡調布村のある百姓が、土地につたわる伝説として、わたくしに語ってくれた話】」 こども達:「えーっ? 調布?」 「そう。ただ、この調布と言うのは、現在の青梅市当たりをさすそうなので、直ぐそこでは無いですが、話の中に川が出てきますが、それは」 こども達:「多摩川・・・」 「そう、多摩川。なので、雪が降った多摩川を想像しながら、聞いてください。」 今回は10分ほど読みましたが、 自分達の身近な場所の話しということもあり、聞いてくれている空気が感じられ、 読み手も雰囲気を壊さないように、とちょっと緊張しながら読みました。 読み終えた後には、 小泉八雲が編纂した怪談を紹介しました。耳なし芳一、ろくろ首など。 妖怪や怪談話はこども達の身近にあふれていますが、 舞台が自分達の住んでいる地方でもあり そのベースになった話を知ってほしい、 そんな読み手の先輩の気持ちに賛同し、今回こども達に読みました。 その場限りの楽しさだけでなく、きっと心のどこかに残ってくれたと思います。
by art-ist-tutti
| 2016-01-16 12:37
| よもやま話~読み聞かせ~
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